糖尿病が増えた背景には、不随意筋やインナーマッスルが深く関わっている

現代において、生活習慣病を含め糖尿病が増えた背景の一つに「インナーマッスルや不随意筋を作れない社会が出来上がっている」と言えます。スポーツ、現代ヨガを含めたフットネス、筋力トレーニング、ウォーキング、ジョギングなど、現代で「身体に良い」とされている運動の殆どが、インナーマッスルや不随意筋を作る動きではありません。インナーマッスルや不随意筋を作ることができないのです。そして、座りっぱなし、立ちっぱなし、同じ動きしかしないという社会のあり方もインナーマッスルを作ることができない=糖尿病などを招く原因になっているのです。ではなぜ、インナーマッスルや不随意筋が重要なのでしょうか。
(ここから先は、不随意筋も含め身体深層に位置する筋肉の意味で「インナーマッスル」と統一表現させていただきます)

【現代の運動法、治療法は効率の悪い身体を作り出している】
糖尿病や予備軍と診断されると、食事療法・運動療法、場合によっては薬物療法を行うのが一般的ですが、実は現代のこの方法、非常に効率の悪い身体を作ってしまうのです。
これは健康美を目指すダイエットや理想の身体づくりの際も同じことが言えるのですが、人間の身体には「痩せ方」というのがあります。これは私たち人間が頭で考えた食事療法や運動療法や薬物療法を使う痩せ方とは違います。どういうふうに痩せていくかというと、まず筋肉です。第一に筋肉に注目します。筋肉に注目しているところは現代の発想と同じですが、筋肉と言ってもバランスの良い筋肉であることを重要視します。バランスの良い筋肉というのはインナーマッスル(内臓の筋肉も含めて)が十分にあり、それらが効率よく機能してしていることを言います。全身のインナーマッスルを作り育てて痩せていきますが、特に糖尿病は膵臓自体の筋肉(膵臓の筋肉も不随意筋)をねじって、鬱血をとって、栄養を送り込んで治していく方法しかありません。膵臓を自分でマッサージするのです。インスリンの分泌を安定させるためです。インスリンの分泌が極めて重要であり、膵臓自体が機能すれば高血圧とか糖尿病にはなりませんし、改善をすることもできます。
では現代の治療法はどうでしょう?痩せるために必要なインナーマッスルメインの筋肉は、冒頭でもお伝えしたように現代の運動療法では皆無と言って良いほど作ることができません。かつ、そこへ食事療法が加われば筋肉がさらに落ちてしまい元の木阿弥です。十分なインナーマッスルがあれば、少ない食物でも栄養を回すことができますが、インナーマッスルを落とさず痩せるということは現代の運動や運動療法にはできません。また、薬物療法による血糖値のコントロールや合併症の予防は一時的な対処療法であり、長く続ければ膵臓やその他の臓器に負担をかける可能性もあります。
現代の治療法は(一般的なダイエットも同じです)一時的に効果を得られたような感覚になることもありますが、
運動療法でアウターマッスルが育ち、食事療法で体重が落ちると同時にインナーマッスルが落ち、体力や代謝が低下して効率の悪い体になっていることにいち早く気づいていく必要があります。

骨盤とか脊椎とかのバランスが良くて、脊椎が柔らかく動いて骨盤が常に安定して、そこに筋肉(インナーマッスル)がついてくるから身体というのは細かく滑らかに動かせるのです。これが叶えば脂肪は自然となくなっていきます。身体は身体を過不足なく動かせることがメインであり、過不足なく動かせるようになることが大事です。