眠れぬ夜は〇〇のせい
「眠れない」「寝付けない」「夜中目が覚めてしまう…」
そんな睡眠に関する悩みをお持ちの方、現代では少なくないように思います。睡眠不足が続くと肉体的にも精神的にも辛いですよね。
眠れない原因はなんでしょう。自律神経?ストレス?心配事?
今回は睡眠についてのお話です。
眠れない、寝付けない、目が覚めてしまう本当の原因
眠れないことや睡眠時に目が覚めてしまうのは、自律神経の乱れから起こっています。自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが崩れた時に起こることが原因です。日々のストレスや生活習慣の乱れが交感神経を刺激し、交感神経が過活動になり、アドレナリンが過剰に分泌されて心拍数や血圧が上昇することで脳が覚醒して「眠れない」「寝付けない」という状況を引き起こしています。または、本来睡眠時に優位になることで、入眠や睡眠ができる副交感神経の働きが低下することで、眠りを浅くしたり、睡眠の途中で目が覚めてしまうという状況もひき起こしています。
だから、自律神経が乱れてしまう原因である日々のストレスや食生活含めた生活習慣をどうにかしましょうね!
・・・というのが一般的な見解や情報になります。
が、実はこれ、ちょっと違うのです。
眠れないことや目が覚めてしまう原因が自律神経の乱れであり、交感神経と副交感神経神経のバランスが崩れて起こっている症状であることは確かなのですが、この自律神経の乱れの原因はストレスでも心配事でも生活習慣でもなく、「副腎」です。副腎とは腎臓とセットで存在する小さくも生命に大変重要な機能を果たしている臓器です。大変素晴らしい臓器でリスペクトしているのでとても心苦しいのですが、タイトルの〇〇に入るのは「副腎」です。正しくは「眠れぬ夜は副腎が機能していないせい」とも言えます。
例えば「おやすみー」とお布団に入りますね。そうすると自律神経系が「今日は寝るぞ!」という指令を出します。その指令を受けて副腎がアドレナリンの排出を止めます(アドレナリンの排出のコントロールしているのは副腎です)。アドレナリンの排出が止まると神経細胞から「アセチルコリン」という神経伝達物質の一種が出てきます。そうすると、副交感神経が動き出して優位になり、眠りにつくことができるのです。
眠れない・寝付けない、夜中に目が覚めてしまう時というのは、副腎が機能しておらずアドレナリンがドバドバでてしまって副腎がアドレナリン排出のコントロールをできない状態にあるとき。なので、自律神経をどうにかしようとしてもどうにもならないのです。
どうにかすべきは「副腎を健全に機能させてあげること」これ一択になります。
ストレスがあっても心配事があっても大丈夫!副腎が元気ならば眠れます。
私たち人間の身体は100年くらい元気に生きられるように元々つくられています。非常に丈夫にできています。丈夫にできているのですが、日々の身体の使い方によって、人体のそれぞれの機能が健全に機能するかそうでないかに分かれていきます。特に現代人は限られた動きばかりする傾向にあり、身体の隅々まで動かすことがほとんどありません。スポーツやフットネスといった同じ動きの繰り返しをすること、座りっぱなし・立ちっぱなしの仕事、AIやインターネットの情報にお任せして考えない脳、リアルを体験しない心。使わない箇所は身体も心もどんどんと機能しなくなり、生きづらさにも繋がっていきます。
けれども、現代には現代の素晴らしさがあります。退化しましょう、ということではなく「進化しながら、不足は自ら補っていきましょう」という考えが源流のハタヨーガ。
副腎というのは非常に小さく、さらに背中の方にあるため、アプローチのしづらい臓器ですが、源流のハタヨーガの動きはしっかりと副腎を機能させるための刺激を加えます。
「生きている」ということは、ストレスや心配事と手を取り合っていくことでもあります。
有難いことに、人体というのはストレスや心配事があっても肉体が元気ならば眠れちゃうんです。
睡眠でお悩みの方、まずは「副腎」を元気にしてあげましょう。
副腎含めた、全身を隈無く動かす方法を知っているのは源流のハタヨーガだけです。ぜひ一度でいいので、レッスへご参加いただき「身体の使い方」を知っていただけると嬉しいです。