一生続けられるヨーガを。
そろそろ桜も終わりを迎えている頃。
大地に散らばる桜の花びらも、また美しい景色ですね。
気温も暖かくなり、いよいよ季節は初夏へと向かっています。
今回は『一生続けられるヨーガ』について書いてみたいと思います。
『ヨーガ』と聞くと、多くの方が華やかなイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。
「若い人々の身体や精神を整えるもの」といった印象を強く持たれることがあるように思います。
もしくは、もともと体が柔らかくヘルシーな人々が行っているイメージでしょうか。
もちろん、一時的に身体的・精神的な面にアプローチをかける、という意味で
華やかなイメージのヨーガを始めることも、とても素晴らしいことです。
ご自身にとって良い効果効能を得ることができれば、それは大切で必要なこと。
けれども、ヨーガを始めてしばらくするとヨガから離れてしまう方も多くいるのも現状です。
・ヨーガを行う時間がない
・ヨーガの効果を感じられない
・体を痛めてしまった
・年齢を重ね、できないポーズが増えてキツイ
など、理由は様々であると思います。
ハタヨーガの観点からすると、
本来のヨーガの目的から逸れてしまい、ヨーガから離れてしまうことは少し残念に感じます。
ヨーガはそもそも、地味なものです。
ヨーガの効果効能を感じるには、ある程度時間がかかります(とはいえ早ければ2、3ヶ月、遅くとも半年続ければ必ず身体に変化が生まれます)
ヨーガは一生死ぬまで続けることのできるものです。
ヨーガは一生死ぬまで日常を共にするものです。
ヨーガは年齢に関係なく、柔軟性に関係なく、始めることのできるものです。
ヨーガは年齢を重ねているほどに、年齢を重ねるほどに、効果効能を実感できるものです。
ヨーガの目的は『健康』になり、死ぬまで動ける体を創り続けることです。
いくつか箇条書きにしてみましたが、
これがヨーガです。『ハタヨーガ』です。
例えば、ヨーガを始めてすぐに
早い段階で立位のポーズ(立って行うポーズ)やバランス系のポーズ、太陽礼拝、
フロー系(流れるように動くスタイル)のヨーガといった、多くの方が「ヨーガっぽい」とイメージしているヨガに
取り組まれる方もおられると思います。
実は、これらに早い段階から取り組むと
ヨーガは
できる人にはできるけれど
できない人には一生できないもの
となるのです。
(大抵、元々柔軟な方やダンスやバレエ・体操系の経験のある方は立位のポーズやバランス系に柔軟系は難なくできてしまいます)
これがヨーガから離れてしまう一つの大きな要因のようにも私は思っています。
本来ヨーガは、誰にでもできるものです。
前回の記事でも書いたように、ヨーガは座位(座って行うポーズ)が基本です。
座位で体を固定して、体を動かし、安定した呼吸とインナーマッスルを育ててゆくものがヨガです。
座位でしっかりとインナーマッスルと呼吸を育てることができれば
立位のポーズやバランス系のポーズ、太陽礼拝など、誰にでも無理なく可能なヨガになります。
もちろん年齢にも関係なく。
だからこそ、ヨーガは時間がかかります。
変化を感じるまでに時間がかかりますが、気づいた時には
抱えていた不調がなくなっていることを感じられるはずです。
なんでもそうですが、不調に対して
『今日やったら、翌日よくなっていた!消えていた!』
という治し方は、理想的な治し方ではありません。
継続していたら
『あれ?気づいたら気にならなくなっていた、、』
この治し方こそ、理想です。
ヨーガはまさに後者の治し方を実感できるツール。
特に若いうちは、作られた体を使っているようなものです。
どんなヨーガに取り組まれても、体はそれなりに対応できます。
ご自身のお気に入りのヨーガで、心も体も心地よいと感じるひとときを過ごすことも
大切なことであると思います。
けれど、誰しも年齢を重ねると肉体は衰えます。
自分の体を自分で創らなければ、健康であることが難しくなることも事実。
その時に力を発揮するのが伝統的なハタヨーガです。
ヨーガで自ら創った体を使い、ヨーガを行う喜びは、
作られた体を使うヨーガとはまた違った愛おしさを、体に対して感じることができるはず。
ハタヨーガは自分の体を創るために最高のツールであり、健康を維持できる最高の遊びです。
一生ものです。
明後日から4月に入ります。
始まりの季節。
一生続けることのできるハタヨーガ、始めてみませんか^ ^