柔らかい筋肉・硬い筋肉
すっかり秋の陽気に。
今年の9月は例年に比べて涼しい日が多いですね。
冷えの気になり始める気候でもあります。
普段ヨーガのレッスンでも行っていただいておりますが、足先のマッサージをぜひ毎日行ってみてください。足の指を手で多方向に動かしたり、足裏を捻ったり、足首を回したり、動かせればどんな動かし方でも構いません。
不調は身体の末端から訪れます。日々足先に触れることで、身体の変化にも気付きやすくなりますのでオススメです^ ^
今回は、柔らかい筋肉・硬い筋肉について。
筋肉の質にも、柔らかい筋肉と硬い筋肉があります。
柔らかい筋肉とは、細かいインナーマッスルと言われる筋肉。
硬い筋肉とは、大きなアウターマッスルと言われる筋肉。
それぞれに役割がありますが、主に
細かい柔らかい筋肉はバランスを取るための筋肉で
大きな硬い筋肉は発進力や瞬発力、力を使いたい時に有効な筋肉です。
呼吸とセットで多方向に身体を十分に伸ばしきる・縮みきる動きを行う伝統的なハタヨーガは、
細かい柔らかい筋肉をつくります。
筋トレのような同じ方向へ連続的に動かすことによってできる筋肉は、大きくて硬い筋肉です。
大きな筋肉は、鍛えた部分の血流は良くなりますが全身の血流は上がりませんので免疫力は上がりません。
また、大きな筋肉というのはつくる過程であえて身体のバランスを崩していきます。
そのため、肩こりや脊椎の歪みが生じたり、取りづらくもなることもあります。
細かい筋肉は、身体の内側にある臓器から血流を上げるため、免疫力アップにつながると言われています。
また、身体のバランスを整えバランスの質も上げてくれるため、多くの不調が改善されます。
筋トレなとでつくる大きな筋肉は、スポーツ選手や表面的な筋肉を求める方には必要と思いますが、
一生モノの健康美を求めるのであれば、細かく柔らかな筋肉を育てることが大切であり必要です。
このような季節の大きな変わり目は、疲れやすさを感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ハタヨーガでつくることの出来る柔らかい筋肉は、疲れづらい筋肉でもあります。
(大きな硬い筋肉は、疲れやすくなる筋肉でもあります)
とはいえ、基本的に人間の体は疲れるようにできています。
疲れは安全弁のような働きをしてくれていますので、疲れを感じたら素直に早めに休息することが大切です。
柔らかい筋肉は疲労した筋肉を回復させる力も早いので、伝統的なハタヨーガで細かく柔らかな筋肉をつくっていただければ、一晩寝れば普段の調子に戻りやすくなります。
質の良いインナーマッスルは基底面を安定させ、呼吸で負荷をかけなければつくることができません。
伝統的なハタヨーガは多数の座りポーズと呼吸法を持っており、質の良いインナーマッスルをつくるには理想的なツールです。