見えないからこそ、見えるもの
* 色と呼吸とヨガで ありのままで美しく、耀く女性を応援!
埼玉県さいたま市大宮区のヨガサロン caapashanti(チャーパシャンティ) Kaori です *
今日は少し過ごしやすい氣温の一日でしたが
台風の影響も心配な地域もあり、どうか何事もなく通り過ぎてくれることを祈るばかりです。
今日は以前からとても気になっていた
『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』の期間限定バージョン
『ダイアログ・イン・ザ・ライト』へ参加して参りました。
『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』とは暗闇空間を体験できるエンターテイメント空間。
視覚障がい者の方がアテンダントしてくださり、完全に光を遮断した空間の中で視覚以外の様々な感覚やコミュニケーションを楽しむことのできるソーシャル・エンターテイメントです。
コロナの影響でしばらく体験ができなかったのですが、
この8月に常設されている場所とは別に『対話の森』というミュージアムがオープンしました。
ダーク=見えない環境(暗闇)
サイレンス=聞こえない環境
ウィズタイム=高齢を体験
という3つの体験ができ、しかもコロナの影響でダークに関しては期間限定で明かりを灯した『ライト』として新たな試みでオープンしています。
ちょうど情報を友人がシェアしてくれたおかげで、期間限定の体験に参加することができました。
感謝!^ ^
私は今回『ダイアログ・イン・ザ・ライト』ということで、
明かりの灯された空間を視覚障がいの方のアテンダントの中
体験させていただきました。
120分間の体験時間。
明かりの灯された中、明かりのない世界を日常とするアテンダントの方に誘導されながら様々な体験をしました。
その体験の中で発生するアテンダントの方との対話、、
この対話こそが見える世界を生きる私に衝撃的な発見をたくさん教えてくれました。
見える世界を生きていると
もちろん素晴らしいこともたくさんあるけれど、
見えることで見えなくなっていること、氣付かないことがたくさんある。
五感という私たちに備わった感覚のバランスをどれだけ視覚に向けすぎているか、、
言葉では表しきれないほどの氣づきをたくさん与えてくださる空間でした。
中でも私がアテンダントの方との会話の中でとても衝撃を受けたことがあります。
それは
『私は生まれた時から見えません。だからビジュアルという観念がそもそもないんですよね』
と、、。
とても衝撃を受けました。
私がその言葉を聞いた時真っ先に思い浮かべたことが『想像力』でした。
見える私は、想像力の世界でも視覚で認識した形あるものを情報としながら想像を働かせることが多くあります。
でも彼らにはその形あるものの観念がない、、
ビジュアルという観念がない彼らの想像力はどのように広がるのか、広がっているのか、
とても興味深いことと同時に
形あるもの、ビジュアルという観念をこれまでたくさん握りしめ
目に見えたものを心を通して自分にとって良くも悪くも『観念』として扱ってきたことに氣づきました。
きっとそんな観念があってもなくてもどちらでもいい。
見えていても見えなくても想像力というのは様々な形があっていい。
けれど、こういう世界があることを知っていることは新たな想像力という世界を広げることができ
豊かな創造力につながるのだろうし
かつ、『観念』というものはその時その瞬間に生まれその瞬間に消えているものなのだろうな、ということも感じました。
とにかくアテンダントの方の心の暖かさと心の開き方が素晴らしく、見えるとか見えないとかの壁なく対話をしてくださり尊敬と感謝でしかありませんでした。
見えすぎていることで見えなくなっていることがどれほどあるかを
見えないからこそ見えることを教えてくれる『ダイアログ・イン・ザ・ライト』の旅。
そして、何よりも『対話』が重要であることを氣付かせてくれる『対話の森』
素晴らしいです。
コミュニケーションが不足している、
そして距離を置かなければならない時代だからこそ
全ての壁を越えた関わりと対話、そしてそこから生まれる想像力をこえた先の創造力の世界が大切になってくるのではないかと感じたひとときでした。
見えないからこそ、見えるもの、、
聞こえないからこそ、聴こえるもの、、
老いるからこそ学べること、、
チャンスがあれば全ての体験をしたいと思います。
ダイアログ・ミュージアム「対話の森」
オススメです。